一般社団法人大和青年会議所

大和JCは20歳から40歳までの メンバーで活動している団体です。
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2021年度 理事長所信

第43代理事長 渥美 秀樹

【はじめに】

 1949年焼野原であった東京の地に日本で最初の青年会議所である東京青年会議所が設立され、後の1951年「個人の修練、社会への奉仕、世界との友情」をスローガンに日 本青年会議所が設立されました。この大和の地には、1979年に全国で652番目の青年 会議所として「明るい豊かな社会の実現」を目指し設立され、今日まで先輩諸氏の熱い想い と信念によって紡がれて参りました。

 新型コロナウイルスの蔓延は、日常生活や仕事に大きな影響を与え、これまで大切にされ てきた会う、話す、触れるといった人としてのコミュニケーションすらも変え、ニューノー マルな生活を送ることとなりました。青年会議所としての社会的な運動も軒並み自粛とい う選択を選ばなければならず、選択権の無い選択を余儀なくされてしまいました。かのダー ウィンは「最も強いものや最も賢いものが必ずしも生き残る訳ではない、変化に対応できる ものが生き残る」と述べています。我々は、今の時代をどう生き抜くべきか正解を模索しな がら光を探し、歩みを進めていかねばならない。胸に抱くは「新日本の再建は我々青年の仕 事である。」という先達から受け継いだ熱い想いであります。

 まず我々が行うべきことは、このコロナ禍においても企業が存続するために経営をするよ うに、私たちも存続するために運動をし続けなければなりません。企業には存続する義務的 要素があります。我々、大和青年会議所も同様に、応援してくれている市民、企業、団体、 仲間、つまりステークホルダーがいます。その方々の為にも絶えず運動を続けなければなり ません。この時代だからこそ、そこにある変化を受け入れ、原点である「明るい豊かな社会 の実現」をすべく運動をし続けていきます。また、青年会議所は地域に根差したまちづくり、 ひとづくり運動を展開しています。青年会議所は魚を釣るのではなく、魚の釣り方を教える 団体であると言われています。特定の人が同じ役割を担い続けるのではなく、より多くのメ ンバーに成長する機会を提供し、定年制かつ単年度制の特徴を最大限に活かす運営をして 参ります。青年会議所は1年で役職の任期が変わる組織であるからこそ、持続可能な組織で なければならず、我々の原動力である志や仲間を大切にし、世界共通の持続可能な開発目標 SDGsを一つでも多く達成するために、常に「17パートナーシップで目標を達成しよう」 を体現し、残る16の目標を念頭に置いた事業を構築して参ります。

​【地域の未来を共創する】

 大和青年会議所は大和エリアに根付きまちづくり運動をして参りました。青年会議所の行 う事業は手弁当と言われ、設営から片付けまで会員の時間を使い、備品や設備に至るまで会 員の会費から捻出されています。会員の数が少なければ人財も足りませんし、事業費も無い ため効果的な事業を行うことがしばしば困難になることがありました。限られた厳しい条 件下でも、私たちは志を同じうする仲間と切磋琢磨し、英知と勇気と情熱を持って明るい豊 かな社会の実現を目指してまいりました。しかしながら、より加速度を持ってまちづくりを 行う為には今まで以上の物品や資金、人財が必要です。SDGs17番目の目標「パートナ ーシップで目標を達成しよう」を体現し、人員的リソースはボランティアや関係諸団体と手 を取り行い、物品や資金的なリソースは協賛という形でご支援いただけるよう取り組んで 参ります。その為にはリソースを提供したいと思える団体に我々は更なる進化をしなけれ ばなりません。行うべきは五つあります。一つ目にステークホルダーの信頼をいただけるよ う、会員の振る舞いなどを向上させ、大和青年会議所に所属するメンバーの資質の向上が不 可欠です。青年会議所は入会歴の若年化が進んでいます。入会歴が浅いメンバーには青年会 議所がどのような団体なのか理解できる様、内部教養に努めてまいります。二つ目には組織 としてのブランド力を高めることです。今まで以上に地域の未来を想い、地域課題を徹底的 に分析し、地域に則した事業を行い、内部の達成感や満足だけではなく外部からご支持いた だけるような魅力的な事業展開をしていかなければなりません。その為には、縦に長い組織 でなく、横に広い組織へと変革し、会員同士の意見が互いに投げかけやすい風土にする必要 があります。その組織を作ることにより、より地域の為の運動展開ができると確信していま す。そして三つ目は大和青年会議所を応援していただいているステークホルダーへ、外部か ら応援していることがわかるようステッカーや表札等で認知できる仕組みやホームページ での協賛企業がわかる様、告知活動を行っていきます。協賛していることが地域貢献として ステータスとなれる様、我々も背筋を伸ばし地域の為の事業に取り組むことができます。そ して四つ目はさらなる共感、共鳴の輪が広がる様、活動報告を紙媒体や WEB などを通して 報告し続けて参ります。認知度をさらに高め、事業を行った際に大和青年会議所が行なった 事業と理解されることが必要です。見てもらわなければ知ることもできない為、注目を集め る手法からところから、一つ一つ丁寧に告知活動を行い、参加してみたいと思っていただけ るよう広報運動をして参ります。五つ目は共創です。仲間の理解だけではなく、地域の方々 と共に明るい豊かな社会の実現をせねば、我々は持続可能な社会とはかけ離れ、大和青年会 議所の衰退が地域の衰退に繋がってしまいます。我々が地域の諸団体と手を組み共創する ことでより加速度の増した団体になると考えております。地域の諸団体と手を取り明るい 豊かな社会の実現を目指して参ります。

上記を徹底して行うことで、ステークホルダーの皆様には大和青年会議所が地域に根差し 運動している。大和青年会議所に協賛してよかった。そう思っていただけるよう取り組むこ とで、相乗効果が得られ、ステークホルダーと共により良い地域の未来を共創できると確信しています。

​【広報について】

 人は知っているからこそ、欲しいものを買うことができます。同様に、知っている場所だか ら行きたいと感じ、面白そうと感じるからこそ催しなどに参加します。つまり、知っていた だくことによって、はじめて参加したいという気持ちが動きます。まちの為に行なっている 事業を知っていただき、参画したいと感じていただける地域の為の事業を行うからこそ、ま ちの為になります。原理原則に基づいた広報活動をさらに強化をしていく必要があります。 今一度、AIDMAの法則にある注目を集める手法から考え、広報プロセスの見直しをはか ります。しかしながら、事業構築を担っている一つの委員会が行うには限界があると仮定し、 全ての委員会と共同できる組織を作る必要があります。現在の主流であるホームページや SNSだけでなく、報道やアナログな掲示物、印刷物など様々な手法を用い、月数回更新を 行い、知っていただく努力をして参ります。

【会員拡大について】

 会員拡大は私たちの生命線です。当然にして1人で行うよりも10人で行う事業の方が楽 しく、10人で行うよりも100人で行う方が事業として大きなムーブメントが起こせま す。大和青年会議所は微増の環境ではありますが、さらに動きを大きくするためにまずは6 0人まで会員拡大させていきます。その為にも、総務と協働し新たなステータスの方々が入 りやすい環境を整えていかねばなりません。このまちをよくしていきたいと想う20歳か ら40歳までの学生、主婦やサラリーマンなど、職種に引き続き限ることなく、さらにSD Gs5番目の目標でもある「ジェンダーの平等」を達成するため、会員としての隔たりを排 し、全ての方がさらに参加、入会しやすい環境整備をしていき、様々なステータスの仲間を 増やすことが大切です。十人十色という言葉がありますが、そのステータスの違いにより、 それぞれが直面している問題や課題が少なからず異なります。人数が大きくなればなるほ ど多面的な問題、課題に対して提起し、委員会として話し合うこと、そして、一人ひとりが 積極的に行動を起こすことで、「明るい豊かな社会の実現」ができると確信しています。ま た、大和青年会議所は大和青年会議所のみで完結してしまうことがあります。対外団体と関 係をさらに構築していくことで、まだ見ぬ仲間を探し、我々の仲間になっていただくことで、 より大きな組織へと変革し、発信力のある団体へと昇華していきます。その為にはたくさん の仮説や戦略を立て、緻密な計画と今まで培ってきた情熱を持って必ず成功させてみせま す。

​【青少年事業について】

 現代社会を生きる子供たちはITリテラシーが高く、我々の幼少期では考えもしなかった 時代を過ごしています。生まれた時にはパソコンがあり、スマホも当たり前のように存在し ています。ゲーム機も外に持ち出すことができ、走り回るようなアナログと呼ぶべき原体験は、当然にして減ってしまっています。人と人の繋がりは、リアルからバーチャルに進化し、 出会う人の量と質にも変化が加わりました。地域に居た雷親父の様な人も少なくなり、バー チャルの世界で野菜を作ったり、魚を釣ったりしています。その為、SDGsの目標12「つ くる責任、つかう責任」に該当する食べ物を粗末に扱わない、残さず食べるなど、心を磨く 作業を行っていきたいと考えます。例えば田植えを行い、自ら収穫し、それを食べる。子供 たちが自然と向き合い、真剣に参加できる体験型の事業を構築し、モノづくりの大変さや人 と触れ合うことの楽しさを感じていただきたいと考えています。つまり、自ら体験すること で道徳的感性を養い、将来大人になった際には事業での原体験を思い出し、自分たちが人の 為、まちの為に何かできることはないかを考えられるような大人になって欲しいと考えて います。我々にとっても子供たちの真剣で愛らしい笑顔を見られることは地域貢献に対す るモチベーションに繋がります。その笑顔がメンバー一人ひとり、身近で見られるよう、子 供たちと交流を取れる事業を構築していきます。また、大和青年会議所は育LOM宣言をし ております。育LOM宣言において、大切なことは今までよりもコアな部分に子供を持つ親 と子を持っていくことです。過去の大和青年会議所の文化からは大きく変わるときが来て います。すべての事業において自らの子供や家族を、そして、例会に参加してくださった親 子が参加しやすい設えをしていくことが大切です。時代が変わりましたが、未だに子育ての 多くを女性がしている状況です。女性目線での事業を作ることで、女性の活躍を促せる事業 を構築してまいります。地域のリーダーである我々が、組織として率先して女性活躍と子供 の共育推進を行って参ります。

【総務について】

 新しい生活様式が提唱され、WEB 会議が多く開かれることとなりました。今までの移動時 間は無くなり、より手軽に会議ができるようになりました。学びの機会も家で、会社でと気 軽に受けられるようになり、新たなスタイルと人間の適応性の高さを感じることが出来ま した。新しい青年会議所の形として WEB を中心とした正副理事長会議を開催することをは じめ、その他の会議や集まりについても、WEB と対面の双方を組み合わせられるよう、取 り組んでいきます。しかしながら青年会議所の綱領にもありますが、「志を同じうする者、 相集い、力を合わせ」とある通り、我々は会うことを重んじてきました。会うという行動は 信頼にもつながります。直接会うという意味も忘れず、大切にし、円滑で参加しやすい会議 運営を行って参ります。

 また、近年、東日本大震災や新型コロナウイルス、豪雨災害など天災を前に人間は非常に無 力さを感じることがしばしばあります。困っている人が居たら助けるというのは日本人が 初等教育で受ける道徳です。いわば日本人のDNAに刻み込まれていると言っても過言で はありません。新しい生活様式に変わったとはいえ、困っている人が居たら助けるという当 然のことを今後も行って参ります。些細な事でもいい、仲間が困っているのであれば、我々 は何かできる事はないか考え行動していきます。より、アンテナを張り巡らせ、募金活動や 物資を募るなど、積極的に行っていきます。

また、全ての事業を行う上で、内部の管理は非常に重要です。内部の管理、つまり組織のマ ネジメントを行う上で大切なのはコミュニケーションです。コミュニケーションを常に取 らなければ、会の課題などが正常に解決する為のステップを踏めているか管理することが できません。組織内で出た課題を改善するための目標を設定し、目標達成の為に進捗やリソ ースの管理を行い、組織に成果をあげさせていきます。組織においてのマネジメントは成長 の為の生命線です。土台からしっかりと固め、会を運営して参ります。

​【メンバーの資質の向上と渉外について】

 若手経営者が多い大和青年会議所において課題となるのは会員の資質の向上です。立場上 経営者は指摘されることも少なく、世間一般から離れてしまいます。まずは青年会議所のル ールを理解することから始まります。独自のルールもありますが、青年会議所は品格ある青 年という入会資格があります。温故知新の言葉になぞるならば、まずは既存の品格の規定や 文化を知った上でより良くしていかなければなりません。また、SDGsを推奨する団体に 所属するものとして、飲食店を例にあげれば、きちんと食べられる量を頼み、食事の後はテ ーブルもきれいにし、片づけやすい様にまとめる。たったこれだけの配慮でも周囲から見た イメージは変ります。また、品格を大切にするうえでも騒がしくしないことなども大切です。 品格を会員一人一人が意識することで、外部から見ても素晴らしいとより思えるメンバー へ一人ひとりの意識を変革させていきます。JCとしても、社会人としてもマナーと品格を 備えた会員へと昇華していきます。

 また、本年は公益社団法人日本青年会議所、そして神奈川ブロック協議会に議長、委員長を 輩出することになりました。大和の看板を背負い、自らを奮い立たせ要職についたメンバー がいます。我々は最大限応援したいと考えております。神奈川ブロック協議会に属する会で あるため当然ながらブロック大会はもちろん、各種事業への動員を行います。神奈川ブロッ ク協議会に属する21青年会議所とのつながりを強化することで地域や仲間が共創し、さ らなる発展をして参ります。また、本会への出向は、地域や文化を超えた仲間に会うことが できます。新たな刺激が得られる機会を多く提供されます。京都会議から始まり、サマーコ ンファレンス、エリア会議には多くのメンバーで往訪し、特に議長を輩出している全国大会 宇都宮大会には全員登録にて駆け付けたいと考えています。

​【結びに】

 青年会議所は学び舎である。と言われ入会してから私は今日まで過ごしてきました。仕事と家庭だけでは経験することができない体験をさせていただきました。本会に出向した際にアフリカのエリア会議にお伺いしたのですが、人生でアフリカの地を踏むことなど考えもしないことでした。青年会議所は参加すればするほど、何かしらの気づきが得られます。普段の生活では経験しえないこと、かけがえのない仲間、会えるはずのない方々にもお会いしてきました。時には意見のすれ違いなどで嫌な気持ちになることもありました。ただ、必ず得られるものがあります。かけがえのない仲間と出会い、寝る間を惜しんで作業をし、助けることもあれば、助けられることもあり、先輩後輩を年齢関係なく重んじることを学びました。この経験は青年会議所でしか得られない経験だと確信しています。卒業を迎えるとき、一人でも多くの仲間が青年会議所に入ってよかったと心から思える環境を提供していくことが理事長の務めだと考えています。その為にも全員が出向できる環境を作って参ります。少し前まではこの環境を提供される側でしたが、提供する側になり、更なる学びを得ています。単年度制という変化だけでも多くの変化をしていますが、これからの時代は対外の団体と強い団結を構築していく時代になってきました。新たな仲間と共に運動するためにも、いつみられても恥ずかしくない団体であるべきだと考えています。マナーや品位、品格を大切にし、「明るい豊かなまちづくり」を実行すべく、愛する仲間と共にリスタートしていきたいと考えています。