一般社団法人大和青年会議所

大和JCは20歳から40歳までの メンバーで活動している団体です。 お問い合わせ TEL046-263-2691 FAX046-262-5101

2018年度 理事長所信

第40代理事長 横澤 高太郎

​はじめに

一般社団法人大和青年会議所は1979年8月に全国で652番目の青年会議所として 認証を受けてから来年で40年を迎えます。大和青年会議所長期展望であり大和JC宣言 で謳う「愛 夢 幸せあふれる まほろば大和」の実現に向けた運動は、歴史と伝統を築いて こられた先輩方の功績であり、私たちの“今”を創りあげた先輩諸兄の情熱と信念に深く 感謝しなければなりません。

創立当時から思い描く運動の理念や思想は不変であり“地域社会”将来を担う“子供たち” そしてここに集う“仲間たち”の未来を考え、「明るい豊かな社会の実現」という変わらな い理念をより具体化させ、運動を展開して参りました。これからの未来を創りあげるうえで も、大和青年会議所の意思を受け継ぐ40年の節目に、これまでの運動を振り返り、残すべ き伝統は継承しつつも時代に即した形へと革新し続けていきます。

「変化に臆してはいけない。伝統は時代ごとの革新の積み重ねで生まれる」という言葉のと おり、私たち青年は保守的な考えを持つのではなく、希望に満ちた理想の社会の実現に向け、 未来への期待に胸を膨らませ、若さと情熱溢れる青年として、地域をリードする推進力にな らなければなりません。社会を変える力のある一人ひとりの運動が大和青年会議所の存在 を明確にし「明るい豊かな社会の実現」を確かなものにできると確信します。

創立40周年を迎えるにあたり

私たちは先輩諸兄が携わってきた情熱の積み重ねに改めて深く感謝し、地域における各 諸団体や各地会員会議所の同じ志をもつ仲間たちと成長することにより、厚い信頼を寄せ 地域社会をリードする団体へとなり、創立40周年という大きな節目を迎えることとなり ました。

また、大和青年会議所の存在意義を再認識し、私たちが行う「まちづくり」「ひとづくり」 の運動が地域の未来を創造することに自信と誇りを持ち、受け継いできた理念や思想をし っかりと次の世代へ引き継いでいきます。ただ単に過去を振り返る機会としてではなく、感 謝と尊敬を忘れずに、会員一人ひとりが地域社会を結ぶ接点である事を認識し、“今”と “未来”を繋ぐ大切な役割を共感できるものにします。

この節目を、次なる目標に向け自走するような新たな時代へ踏み出す確かな一歩とするた めに、大和青年会議所40年の礎を更に強固なものとし、組織が一丸となることを目指しま す。

組織力の強化に向けて

青年会議所とは様々な背景を持つ会員同士が強く共鳴し合い「まちづくり」「ひとづくり」 のために運動を興すことで、地域社会を変える影響力を持つ団体でなければなりません。ま ず、一人では達成することができない目的を成し遂げようとする時、人は集い協同してその 目的を達成しようとします。しかし、単なる集まりでは達成することはできず、各々がいか に行動すべきか、共通の目的に向かう認識が必要です。一人の行動は小さな力かもしれませ ん。しかし、一人ひとりの「自分ができること」が集まれば、必ず大きな運動を生み出しま す。そのためにも青年会議所の一員としてどうあるべきか資質を高め、会員同士が共鳴しあ い、自発的な行動を起こす価値ある団体へと組織力を高めていきます。これまで以上に組織 力を高めるうえで、率先垂範の組織運営が要であり、会員同士をつなぎ、定款諸規程等のル ールや会議例会の運営、出欠に対する連絡システム、また各種大会への出席の意義を会員に しっかりと認識させ、公明正大でお互いが成長できる意見交換を行い、全員が同じ目的や目 標に向かって突き進む行動が、組織に一体感を生み出し「明るい豊かな社会の実現」に向か う運動を確かなものとします。

会員拡大と人材育成に向けて

地域に対する影響力を高め、信頼ある積極的な青年会議所運動を展開し続けるためにも、 同じ志をもつ多くの仲間が必要です。私達の周りには地域の未来のために行動を起こす仲 間が必ず存在するはずです。まちや地域住民のために真摯に運動に取り組む姿が会員への 憧憬の念を生み出し、自ずと仲間の拡大に繋がり、価値ある大和青年会議所へとつながります。

将来の大和青年会議所をつくりあげるうえで、地域の問題や課題を見つけ出しその解決 策に導く「英知」と人のために行動を起こす「勇気」、地域の変革者となる「情熱」の3つ の力を合わせ持つ人材の育成が必要です。お互いにぶつかり合いながら、本気で成長し価値 観を認め合い協調すること、自己の成長の機会を与えることが、青年会議所会員としての資 質の向上と地域の能動者として行動を起こす人材へと成長することに繋がります。

未来を切り拓く心豊かな青少年共育について

「明るい豊かな社会の実現」を確かなものにするためには、地域の未来を担う子供たちの 成長が重要な課題のひとつであります。私たちが活動する大和市は現在人口23万人を有 し、流入人口が流出人口を上回る数少ない市町村です。健康都市を宣言し、大和市文化創造 拠点シリウスには健康都市図書館や大和こどもの国を有し、他市町村と比較し医療・育児環 境が充実しています。

しかし、核家族化や共働きなどライフスタイルの変化により、子育てに対する負担や将来 への不安などが生まれ、第1子の出生率が県内で二番目に高いのに対し、第2子出生率は県 内で二番目に低い市町村となっており、三年後には人口減少に転じると想定されています。

子供たちの存在は、地域の大人を写す鏡でもあるとも考えます。責任世代である私たちが 背中をみせ、地域社会全体で子供たちを育てることは社会性や道徳心を生み出し、未来を切 り拓く力を養います。子供たちが生き生きと地域にかかわる姿は、郷土愛を育み、たくまし く生き抜く力を醸成します。子供たちの心豊かな成長はまちを活性化させ、今後大和市が直 面する少子高齢会社会の解決の糸口になります。

共感力とまちづくりの強化に向けて

青年会議所の運動はどれだけ多くの市民の共感を呼ぶか、影響を与えるかが重要となり ます。2018年は神奈川ブロック協議会最大の運動発信の場である第46回神奈川ブロ ック大会大和大会を主管します。地域社会が共有できる情報を見極め、私たちの考えや運動 の真意を伝えることで、人は興味を持ち、惹きつけられ、力強い導きに変わります。心を掴 む発信は説得から共感に変わり、私たちの運動に広がりと価値を生み出します。大会を通じ て、人と人・人と地域・地域と地域のつながりをより強固なものとします。

まちづくりにおいては、地域資源の潜在する価値を認識し、最大限生かす新しいアイディ アや共感を生み出す発信が必要であるため、多くの方向性を生み出す創造的な考え方が大 切です。創造的思考を身につけることで私たちの運動は深みを増し、より多くの地域住民が 共感し、大和青年会議所の運動の価値を高めていきます。

結びに

青年会議所は「個人の修練、社会への奉仕、世界との友情」の三信条のもと運動を展開し ています。ここに集う会員は自発的で自由な個人の意思で入会しています。自発的な意思に よる運動であるからこそ自己啓発、修練に励むべきであり、無限の可能性を秘めた青年が集 う学び舎として活用し、個人の成長につなげなければなりません。

来年は大和青年会議所にとって節目となる一年であり、例年以上に責務の大きい一年と なります。一年毎の積み重ねである青年会議所運動の中で、2018年度の運動を体験でき るのは私たち現役会員だけです。限られた時間の中で何を学び得るのか、“止まる”も“進 む”も私たち次第です。私は理事長として覚悟を持って、この貴重な一年を突き進んでまい ります。

これまでの「つながり」をしっかりと受け継ぎ、想いをひとつにして40年目に挑んでま いりましょう!

©2018 一般社団法人大和青年会議所