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2024年度 理事長所信

髙橋 謙太の写真
第46代理事長 髙橋 謙太

【はじめに】

みなさんは普段の日常で感謝の気持ちをしっかりと伝えていますか。私たちは生きていくうえで誰かに何かをしてもらったり、助けてもらったりと必ずどこかで恩を受けていると思います。また自分の知らないところで助けてもらったりしていることもあります。その受けた恩に感謝をし、今度は自分が誰かを助けよう、恩を返そうという気持ちになる。それが報恩謝徳という精神です。

私はJC活動をしていてこの言葉の意味を深く理解する事ができ、そして仲間の大切さに改めて気付かされました。皆さんも担当していた事業などが終わった際、仲間や関わってくれた方々に心から感謝をしたことがありませんか。どんなに小さい事業だとしてもそこには必ず誰かが関わっていて、助けてくれていると思います。私はこれまで多くの仲間や先輩方に助けてもらってきました。助けていただいた事に感謝をし、今度は自分が誰かを助ける、そしてまた別の人が別の誰かを助ける。この報恩謝徳の精神が組織に根付いたとき、大和青年会議所はさらに強固な絆で結ばれた組織となり、より良いJC運動を展開していけると私は信じています。

【それぞれが成長し、真のリーダーとなる為に】

私たちは、会社や家庭という支えがあってこそJC運動に挑戦することができます。明るい豊かな社会を実現する為にどれだけJC運動に取り組んでも、仕事を疎かにしては青年経済人とは言えません。家庭を顧みずにJC運動に没頭していては、家庭の負担を増やしてしまい家族の理解も得られません。一番身近な家族を笑顔にできない人間がこの地域に笑顔を増やしていけるわけがありません。20代、30代とJCを行える時間は人生の中で最も貴重な時間だと思います。JC運動だけではなく、仕事はもちろん家庭や趣味などのプライベートも充実させてこそ、笑顔をつくれる真のリーダーだと私は考えます。そして、私たちは支えてくれている会社や家庭のためにも、JC運動に取り組む中で個々が成長していかなくてはなりません。成長の定義は個人によって異なります。JC運動で事業を構築するスキルを身に付けるのも成長だと思いますし、JC運動で培った経験やスキル、人脈を仕事に活かすのも立派な成長です。色々な成長がある中で私は、仕事とJC運動の両立、そして家庭や趣味などのプライベートとJC運動の両立をすることが最大の成長ではないかと考えます。これらを両立させるのはとても難しいことです。しかし、時間を上手く活用しそれぞれが求められる結果を出して両立することができれば、誰もが納得できる立派な成長と言えるでしょう。仕事、プライベート、JC運動のそれぞれで求められている結果を出し、支えてくれている人たちのためにも両立という成長をし続け、笑顔をつくれるリーダーとして、この地域に為に運動をして参ります。

【みんなが笑顔になれる運動・活動を】

地域に笑顔を増やすには、まず私たち自身が一番楽しみ、笑顔でJC運動・活動に取り組む必要があります。私たちが笑顔で取り組めていなければ、この地域に笑顔を増やすことは到底出来ません。青年会議所では1つの事業や運動を行う際、仲間と多くの時間を費やし会議・準備を重ねていきます。そして準備をする過程において、多くの辛いことや大変なことが常に存在します。しかしそんなとき一人で悩む必要はありません。なぜなら私たちには多くの優秀な仲間がいるからです。多くの時間を費やし、辛いことや大変なことを共に乗り越え、目的を達成したとき、そこには友情が生まれ、本当の楽しさを得ることが出来ると思います。そしてそれは個人の成長、ひいては組織の成長にも必ず繋がります。ただ楽しむということは誰でもすることが出来ます。しかし青年会議所では楽しみながら成長も出来、地域や行政を巻き込むことだってできる可能性を秘めています。楽しさということは決して楽をしたり手を抜いたりすることではありません。青年会議所としての伝統や習慣も守りながら時代に即した持続可能な組織として、厳しくも楽しく活動や運動を展開して参ります。

【新しいことを取り入れ、組織力の向上へ】

組織内でのルールを守ることは、組織を円滑に運営する上で絶対に必要な事です。しかし、 多くのルールに縛られて行動しないでいることは、組織力の低下に繋がります。そのルール自体がもし時代に即していないのであれば、変えるべきだと提案をすることが必要になるでしょう。その変化の提案こそが今の大和青年会議所の組織力を向上させるのにとても必要なものなのです。組織を成長させ、組織力の向上を図るには常に新しいものを取り入れ実践する事が重要です。実践をして失敗する事も多くあると思います。しかし失敗をし、学べる場所が青年会議所だと私は思っています。これがもし社業であった場合にはそうはいかないでしょう。社業にも活かせる試みを青年会議所で実行し、もし失敗したとしても、その試みに改善を加えることで社業でも成功に近づくことが出来ると思います。どうせ変えることなんて出来ないと最初から決めつけ、何も行動を起こさず考えることを止めてしまってはその先に成長はありません。一度変えてみて、ダメなら元に戻す、そしてどこがダメだったのかを仲間と一緒に考え、また挑戦する。これを繰り返すことによって組織はどんどん成長していきます。組織の基盤にはなかなか変えられないものが多いですが、それを変えたらどうなるのかを楽しく想像してみる。そしてそのアイディアを仲間と共有し、行動することで組織力の向上を通じて大和青年会議所の価値を高めて参ります。

【組織力の向上に繋げる会員全員での拡大活動】

会員拡大は青年会議所の運動において最も重要な運動だと言えます。なぜなら私たちの理念に共感し、会員として共に運動を創りたいと考えている新しい仲間を迎えることは、私たちの運動の幅を今以上に広げ、よりまちに運動の効果を波及させることができ、明るい豊かな社会の実現に近づくものとなるからです。そして会員拡大に一番大事な要素は、会員一人ひとりが、役職や所属委員会などを問わず、会員拡大において自分は何が出来るのかをしっかり考え、実践することです。様々なフィールドで活躍する会員一人ひとりが有するスキルや人脈を、会員拡大における各場面、たとえば拡大対象者の発掘・紹介の場面や交流会等での交流の場面、入会に向けた面談等の場面において効果的に活用していき、会員全員が会員拡大に貢献し合う状況を創り出します。このような状況を作り出すことで、会員一人ひとりが会員拡大における能動的な当事者としての意識を持ち続け、さらなる会員拡大に向けた好循環を生み出し、成果に繋がると考えます。また、会員拡大を行うためには、会員1人ひとりが拡大対象者に対し青年会議所の運動や活動を自分の言葉で説明ができなければなりません。そのためには、会員一人ひとりが、青年会議所の活動や運動にしっかりと向き合う事が必要です。会員1人ひとりがこれらのことを考え、行動を起こしていくことで、会員拡大を行いながら組織力の向上にも繋げて、さらには会員個人の成長にも繋げて参ります。

【交流を深め、一生の仲間へ】

私が青年会議所へ入会する際、多くの先輩方から「JCで出来た仲間は一生付き合えるよ」と言われたことを覚えています。入会間もない頃の私は、新しい環境に慣れるのに必死でしたが、少しずつメンバーと関わりを深めていくにつれて、青年会議所という団体には同じ志をもつ多くのメンバーがいることに気づき、私の中でいつしか、その関係は「知人」から友人を通り越して「仲間」へと変わりました。そして一緒に活動をすることで「ただの仲間」から「一生の仲間」へと変化いていきました。その変化は、同じ目標に向かう活動の中や、苦境に立たされ、それを乗り越える過程の中でしか育まれないものだと思います。また青年会議所は単年度制で、年齢制限を設け、常に会員が入れ替わっていく世界組織であり、多くの青年経済人が関わる団体です。青年会議所運動を展開していく中で、何よりも大事なものは様々な機会で繋がる「人」だと感じました。しかしながら、青年会議所に入会するだけでは何も生まれず何も変わりません。積極的に活動に参加することで正会員と関わる時間が生まれます。そして、多くの人と様々な形でコミュニケーションをとることが必要です。大和青年会議所には素晴らしい仲間がいることを理解してもらう。そして素晴らしき伝統や歴史を継承し、これからのメンバーに引き継いでいかなければなりません。仲間との出会いや絆を大切に、メンバーひとりひとりが主体者意識をもって活動すること、また個人のもつ個性を最大限に引き出し、お互いが切磋琢磨し、仲間との絆を更に深め、本当の仲間となり、そして「一生の仲間」となれるよう邁進して参ります。

【認知されるだけでなく、理解をしてもらう為の広報活動】

大和青年会議所はまだまだ認知度の低い団体です。そして知ってくださっている方の中でも誤ったイメージを持っている方がいる事も事実です。市民の方々に大和青年会議所がどういう団体でどんな運動・活動をしているのか具体的に理解してもらうことが運動・活動をしていく上で、とても重要な事なのです。どれだけ内容的に素晴らしい運動・事業を展開していたとしても、組織自体への理解度が低いままでは、運動・事業が社会にもたらす波及効果も十分に発揮されません。「明るい豊かな社会」を築き上げるため、我々の理念や具体的運動・事業、そして優秀なメンバーが数多くいることを市民の方々に対して積極的に周知していくことが必要です。そして単に「認知」されるだけではなく「理解」を得る努力を惜しまないことが重要だと考えます。この努力を続けることで、大和青年会議所の運動・事業が社会により良く波及し周知・理解されていくことはもちろん、青年会議所の理念に呼応するメンバーの拡大にもつながり、更に効果的な運動・事業が実現できると信じています。

【結びに】

私は2016年に初めて青年会議所の門をたたき、今年で8年目となります。私のこれまでのJC生活を振り返ってみますと、本当に多くの皆様に支えられ、多くのことを学ばせていただいていると実感しています。そして、多くのかけがえのない一生の仲間も作る事が出来ました。それは青年会議所に入会したことで、様々な機会の提供をしていただいたからこそ得られたものだと思っております。本年度のスローガンは「報恩謝得」とさせていただきました。これには恩義や徳を受け、それに対して感謝の気持ちを持ち、報いようとするという意味があります。私は皆様から本当にたくさんの恩を受けてきました。メンバーそれぞれにも必ず同じ気持ちがあると思います。2024年度は「報恩謝得」の精神を皆が持ち、誰からも愛される大和青年会議所にしていきたいと思っております。1年間どうぞ宜しくお願い致します。